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家について(1)

「いい家」が欲しい。/談話室



ろく HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/08/21(月) 23:25:15
 「クローズド工法」の項で本題とは外れた書き込みをしてしまったのをご指摘されましたので、新しいトピックを設けました。
 家についての書き込みをならなんでも構いません。(こういう漠然としたトピックはすぐに下の方へ消えて行きそうですが)

 弱頭さん、私がPIZZAさんにお伺いした事は
1.〜kcal/m2℃hrとはどういう意味ですか?
2.木材部分が表面温度がスタイロの場合より低くなりますが熱の損失的には大した事にはならないですか。
 と言う二点です。お解り頂けましたでしょうか。
PIZZAさんより大変丁寧なご回答を頂きましたので内容はそちらをご覧下さい。

PIZZAさん、丁寧なご説明有難う御座いました。
 斜め読みでは理解出来なさそうでしたので印刷して(ディスプレイの凝視は疲れます。)何度も繰り返し読ませて頂きました。おおよそは理解する事が出来ました。
 A4用紙2枚分にもなりましたね。これほど大量の書き込みをお願いしてしまった様でなんだか申し訳なく思ってしまいます。有難う御座いました。
 K値の私の説明(と言うより想像)は勝手に単位から推測したあてずっぽうです。

 さて、PIZZAさんにお願いついでにもう一つお伺いしたいのですが、PIZZAさんのご説明によれば熱的にはQ値が同じならば内でも外でも同じ事となりますが、以前PIZZAさんも外断熱の方が多少優れた所があると仰られた事があったかと思います。
具体的にはどのような利点が外断熱には有るのでしょうか。
例えば水蒸気の問題でしたら内断熱でもスタイロなどを使えば同じ事になる気がするのですが…。
(壁の件についてのみお教え下されば幸いです。屋根・基礎断熱は内断熱工法でも行なっている事ですので)

ろく 2000/08/22(火) 21:44:06
上記の文章で一部訂正させて下さい。
今まで散々木造で「内断熱」と言う言葉を用いてきましたが、木造の場合「充填断熱」ですので誤解を招かないように訂正します。
(木造でも内断熱はできますが…。やる人はいないでしょう。)

あと
>例えば水蒸気の問題でしたら内断熱でもスタイロなどを使えば同じ事になる気がするのですが…
は、同じ断熱材を 同じ厚さ 同じ環境で使用した場合、外断熱と充填断熱で結露の(断熱材内での)発生地点は違う物なのでしょうか。
 と言う質問に変えさせてください。

もう新しい発言はしないとpizzaさんは仰いましたが、以前の書き込みを絡めながらなんとかpizzaさんにお伺いしたいのです。これが私の最後の(pizzaさんへの)質問としますので何卒、お考えをお教えください。
よろしくお願いします。

リバーサイド 2000/08/24(木) 12:31:51
>(こういう漠然としたトピックはすぐに下の方へ消えて行きそうですが)

 これなら、協力できますよ(^_^)。オーイ、pizzaさーん。


PIZZA 2000/08/24(木) 19:30:06
今日は、夏休み最終日なので、皆様から頂いた質問にまとめてお答えします。

1)まずはK1様(充填断熱における断熱材位置の違い)
 文章より式の方が説明し易いので、そっちでいかせて下さい。
 複層材料の熱貫流率Kは次式で示されます。
 K=1/R (R:複層材料の熱貫流抵抗)
  複層材は直流抵抗ですので、足し算で表せます。
  R = r1+r2+r3+・・・・+rin+rout
    r1、r2・・・:各層の熱抵抗
    rin、rout:内側、外側総合熱伝達抵抗
   (前説明した総合熱伝達係数の逆数)

断熱性能が良いというのは、K値が小さい、即ちR値を大きくすることです。
K1さんのご質問では100mm柱に50mm断熱材を充填する場合外側、内側、どちらが断熱性が良くなるか?ということですが、これは外側、または内側にできる空気層の熱抵抗の大きさで決まります。建築分野で慣用的に使われている、中空層の熱抵抗を下に示します。
結論は、内・外では無く、中空層の密閉度で決定されます。
 密閉:0.2m2℃hr/kcal、半密閉:0.10 m2℃hr/kcal、ガラスと雨戸:0.07 m2℃hr/kcal

 但し、外側通気層のようにある程度の通気を期待している場合は、このような熱貫流率という考え方の適用は難しく、厳密には通気量による熱流入出と、壁体での熱流入出の連立方程式を解く必要があります。
 普通は、安全側を見て、通気層または半密閉空間の熱抵抗は無視することが多いと思われます。Iホームのように、室外側にパネルを入れた場合、室内側は石膏ボード等で囲まれた密閉空間ができるかもしれません。その時は前述の熱抵抗0.2を加算しても良いと思います。

PIZZA 2000/08/24(木) 19:30:52
2)リバーサイド様へ その1
>> Q値が等しければ、内・外断熱の温熱環境の差異は無いと言ってま
>> すが、暴言では無いと思います。如何ですか?
>暴言ではなく、暴論と書いたはずです。
>熱的に等しいから住み心地も等しいとは言えないと思います
 暴言と暴論、微妙な違いですね。間違えてすみません。
 住み心地というのは難しいですね。私は温熱的中立感ということは、ある程度仕事でも扱っているのでわかっています。以前、どこかで説明しましたが、温熱的中立感(狭義の快適性と言っても良い)は、室温、輻射、気流、湿度、活動量、着衣の6要素で決まります。前半4要素は建物・設備+気象+住まい方で決まる要素ですが、基本的にQ値・日射取得性状が同じであれば、充填断熱・外断熱での差異は出ないはずです。湿度に関しては建物の湿気容量も影響しますが、それ以上に大きいのは換気回数、除湿の有無です。
(湿気容量については、あまり知りませんので、詳しい方、助けてください。)

 もし、住み心地に色彩、木材からの香り、音などを求める(施主は当然ながら求めていると思いますが、もはや私の守備範囲外です)のであれば、断熱手法以外の話になると思います。守備範囲外とは言いましたが、興味ある話なので、皆さんが住み心地に対し、どのように感じているのか、教えて頂ければと、思います。

PIZZA 2000/08/24(木) 19:32:14
上の書き込みに付け加えです。
*追記:繊維系断熱材の方が、遮音性が良いことは、以前実験で確認したことがあります。

3)リバーサイド様へ その2
>>窓面積:性能(Q値など)重視型、意匠重視型で面積は随分違います。
>どう違うのか、専門家として実例を計算して示していただけると、さらに理解が深まると>思うのですが。(よろしくお願いします。)
 この辺りの話は、東京理科大 井上先生が詳しい検討をしているので、そちらを見て頂きたいですね。
 ありきたりな話だけしておきます(私の私見)。
(1)大雑把な捉え方で、断熱壁のK値は0.3kcal/m2℃hr前後、一方窓で高性能なものでもK値は2ぐらい。直感で、窓が増えると家全体のQ値は増加することが分かるでしょう。

(2)でも窓が多いからと言って、暖房費も、それほど増加しないことも有ります。昼間の日射取得を有効活用した場合です。夜間、窓を断熱雨戸・内戸で断熱することは、効果大です。断熱内戸はガラス面の結露発生の要因になりますけど。窓の量、位置、断熱性のバランスはシミュレーション、経験によるしか無いと思います。

(3)新省エネ以上の断熱性になってくると、断熱性能を上げても冷房負荷低減には繋がらない。南面の庇、東西面の簾など日射遮蔽の効果が大きい。南西〜西面の開口面積を大きくしないことも重要。
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管理者より
いつも書き込み有り難うございます。
まる1(@)とかまる2(A)は、見ている環境によっては文字化けする場合があります。上記のように「かっこ」と「数字」の組み合わせでお願いいたします。

PIZZA 2000/08/24(木) 19:33:59
4)ろく様へ 外断熱、内断熱の比較
*長文で、うまくまとまっていません。

1)外断熱最大のメリットは、構造体の熱橋の影響を受けないということです。次世代省エネ規準I地区は、充填断熱では対応することが難しいです。リバーサイドさんが、おっしゃるように、高度な断熱性が必要とされる場合は、外断熱しか無いと思います。ウレタン以上の高性能断熱材が現れても(旭化成が出しました?)、木熱橋の影響が強く、充填断熱ではだめでしょう。

2)以前書きましたが、パッシブソーラーを目的とするならば、外断熱+コンクリなどの蓄熱体の組み合わせが必要となります。一般木造住宅で最大の熱容量部位は地盤です。基礎断熱では、地盤が住宅断熱境界内にありますが、それを有効活用できているか、どうかというのは疑問です。というのも、第1に日射による蓄熱が期待できない、第2に床下空間・居室は熱的に分断されているからです。2つの隣接する空間の温度を均質にするためには、おそらく10回/hr以上の交換換気が必要になります。

3)今まで、結露の話は故意に避けてきた部分があります。断熱はそれだけを考慮すれば良い面もありますが、結露は透湿性能だけでなく、断熱性能も考慮する必要があり、少々厄介なので。
まず室内側表面結露ですが、これは以前書いたように木造住宅では大きな問題にはならないでしょう。コンクリートの熱伝導率は1.3と木材の約10倍です。RC造・内断熱では、20世紀最大のミステークにあるような問題があると思います。

4)壁体内結露は、冬型結露、夏型結露の2分されます。南雄三さんの本で、平易に、それでいて詳しく説明しています(建築知識の別冊)。
冬型結露は室内の暖かい空気が、冷たい部分で結露するというものです。2×4では、防湿層、断熱材を経て、合板(屋外側)で結露するというものです。外側断熱では、構造材が断熱材の内側にあるため、冷たい部分がなく、結露しないという話ですね。しかし、外断熱工法でも断熱欠損があれば、結露が生じる可能性がある訳です。私見では、充填断熱では防湿処理、外断熱では断熱処理をきちんと施していれば、共に問題は無いと思っています。充填断熱の結露による断熱材のずれ落ちなどの話題もありますが、施工マニュアルも出来ていない初期の建物を中心として生じた事故と思っています。それから重要なのは、気密住宅での開放型ストーブの禁止の徹底でしょう。初期の高断熱住宅では、それが守られなかったため、冬期でも室内相対湿度がかなり高くなっていたものと思われます。現在は、その徹底のため、むしろ冬期は過乾燥が問題となっており、冬型結露の危険性は低減したと思っています。
 壁体内結露研究の第1人者である福岡大須貝研Grでは、IV地区以西では、冬型結露防止のための防湿シートはいらないと言う見解も出しています(色々付加条件があったと思いますので、この部分のみを強調して引用しないで下さい。)

5)夏型結露は、防湿シートを用いた充填断熱(特に繊維系)特有の現象です。これも、どなたか紹介されてましたが、日射で蒸された構造体起因、もしくは外気起因の高湿空気が、室内側防湿シートで結露するというものです。先ほどの須貝研、東洋大土屋研の2グループが積極的に研究を進めていました。学会では、この結露が構造体耐久性に問題なものか、否かの結論は未決着と思います。というのは、この結露現象は主に昼間のみに起きる現象で、夜間は全く問題の無い状況になるからです。
 私達も実物件での住宅での実験結果をある所で公開してますが(とりあえず伏せておきます)、6〜8月で防湿シート近傍で、結露が認められた期間は5%以内、平均相対湿度も50%以下という結果で、問題なしと判断しています(これからも、検討していきますが)。

6)その他は施工のしやすさ、コストの件でしょう。私は特に充填断熱にしたことによりデメリットは無いと思っています。外断熱に対するメリットも見つけることは出来ませんけれど。後は好みの問題でしょう。

7)外断熱、充填断熱からは離れますが、断熱材選択の基準でライフサイクルコストがありますよね。これは、この掲示板では議論されていませんが、繊維系断熱材が発泡系に勝る数少ない利点と思います。この件、私あまり知らないので、どなたか情報下さい。

こんなところで、ろくさん許してもらえますか?

直球 2000/08/24(木) 20:14:14
住宅に関して、大学の研究機関のホウコクを鵜呑みにするのは危険であると、情報通の間では言われています。
研究費がどこから出ているかによって、またその額の多少によってニュアンスの違ったホウコクや研究結果が発表されるのは致し方ないこととされていますのでご注意下さい。
空気室の分析の方では、そのようなことは無いようです。

K1 2000/08/24(木) 20:19:34
PIZZAさん
感謝 感激 雨あられ!です。
本当にありがとうございます。
さらっと目を通しましたがかなりハイレベルです。(?_?)
今からプリントアウトして気合い入れて読み直ります。(理解に苦しみそうです)

匿名切望 2000/08/24(木) 21:05:14
pizzaさん
詳しい説明ありがとうございます。こういうデータの蓄積がないSCはどうするんでしょうね。

ちなみに南雄三さんの著書は「建築技術」から出版されています。

匿名希望 2000/08/25(金) 14:21:34
話題を変えてよろしいでしょうか。

「1年中冬モードのSCは?」というテーマの中に
>ダウ化工株式会社の季刊雑「熱と環境」の2000年夏季号「住宅の「開ける技術」と「閉じる技術」」も参考になると思います(http://www.dowkakoh.co.jp/index.htm)。
との書き込みがありました。読んでみたところ、なかなか面白い。大学の先生方の対談ですので、データ的なものは少ないですが、結論としては「家は基本的に閉じて作り、必要に応じて窓等によって開く」ということと受け取りました。最近の南氏の考え方にも相通ずるところがあると思いますが、皆様はどうお考えでしょう。対談を読まれた他の感想も含めてお教えください。
ずこい抽象的で申し訳ございません。何か一つの資料について意見を交換するのも良いかなと思いました。

匿名希望 2000/08/25(金) 14:22:46
上記書き込み中、「ずこい」とあるのは「すごい」の誤りです。

川上 HomePage: http://www.rise-kk.co.jp/
2000/08/25(金) 16:21:15
匿名希望さん、ダウ加工の熱と環境を見ました。これはこれで、別のテーマとして取り上げられては
どうでしょうか?個人的な意見としては、この人達は現場を知らない、職人さんと話していない、
それで、性能表示に未来が有るとか言えるんでしょうね。かくっと力が抜けました。だめだこりゃ。
北海道の人と九州の人を対談させてどうするの?理解に苦しみます。

K1 2000/08/25(金) 17:33:10
PIZZAさん
よく読んでみると解りやすく理解できました。ありがとうございます。

ここからは私見です。(くだらない話なので無視していただいて結構です)
私は1年半前より建築を検討してきました。土地の方でなかなかいい物件が見つからずズルズルときたのですが、今は土地の造成も終わり今回の公庫に申し込む予定です。
住宅の方は当初FPで検討していました。妻の母親がFPの住宅メーカーで営業をしていたもので土地を探しながらも営業の方(義理母ではありません)と打合せを進めてきました。私の地方では高断熱高気密といえばFPが一番というくらい性能がいいし高価というイメージです。(私の辺りだけかも)またそのメーカーよりいただいた本(足立さんの)を何冊も読んでさらに「FP=いい家」と思い込んでました。それが故に他のメーカーさんが来ても門前払い展示場へ行ってもアンケートは嘘八百で他の工法はすべてキャンセルしていました。(あ〜もったいない)それが妻の友人の紹介でSC工務店さんに「松井さんの本とこの談話室」を教えていただき(本は貰いました)いろいろ勉強していくうちに春先ごろよりSCに大変興味をもちだし、それからはいろんなメーカーさんとお話したり見学したりいろんな本を読んだりと勉強していく内に、発泡系断熱材を使用した高断熱高気密住宅であればいざ住み始めても大差はないのではないかと感じる様になってきてました。(なにも聞かず家に入ってもどの工法だと解る人がいますかね。おそらくいません。)いかに施工をしっかり行うかが重要になってきますね。

今回のPIZZAさんの見解でスッキリしました。
また私のようなド素人に付き合っていただきありがとうございました。
あっ!これからもよろしくお願いします。(^人^)

匿名希望 2000/08/25(金) 20:00:27
川上さんへ

「開ける技術」と「閉じる技術」について新しいテーマとして立ち上げました。
よろしくお願いいたします。

ろく HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/08/26(土) 03:21:31
PIZZAさん、大変丁寧なご回答有難う御座いました。
つい最近までは松井さんの御本ほどではありませんが、充填断熱は熱的な面と結露に対しては欠陥が出やすい工法ではないかと思っていました。(様々な本に載っている壁内結露の写真は大抵充填断熱・グラスウールですし)
要は充填断熱でも断熱材の充填と防湿シートの施工を確実に行なえば(あと外側通気も)、大きな問題とはならないと言うことですね。

「いい家が欲しい」によれば
1.「スウェーデンの国立試験研究所では防湿フィルムに警鐘」
2.「グラスウールを詰め込むのは大工さんがうんざりし、防湿層(ペーパーバリア)を貼るのは面倒な仕事」
3.「水道管・ガス管など防湿層を破る穴は沢山ある。」
であるので壁内結露がおこり「充填断熱の家は危険である。」
と仰っています。

しかし
1.最近松井さんはスウェーデンの事は日本には当てはまらないと仰っていますので問題なしです。
2.これは施工上の手抜き等の問題で断熱方法とは次元の違う話です。
3.現場監督が穴を塞ぐように逐一指導すれば問題ない事です。(監督が何件も掛け持ちしている様な所は難しいでしょうが)

と言う事であくまで断熱の方法が問題になるよりも先に施工の問題が一番であるのかなぁと思い始めてきました。

もう本当に気分的な問題になってしまうかも知れませんが、それでも外断熱で建てて良かったなぁと思っています。
(二重通気に関しては未だに体感で「お!二重通気だな!」と感じたことはないのでよく解りません。

赤鬼 2000/08/26(土) 08:20:03
宮大工である松浦昭次さんが「宮大工千年の知恵」という本を書かれています。
その中で「建物というのは、やはり実際に現場に行っていただいて、解体したり、建て直しているのを見てもらわないと、わかりにくいところが多い。私だって、いろいろな現場を体験しながら、少しずつわかってきたところがたくさんあるのです。それに木造建築の凄さというのは、完成したものを外から見るだけでは説明しにくいということもある。」
と言われています。
そしてこんなぼやきも聞かれます。
「ところが五重塔を再建しょうとしたりすると、またまた建築基準法や学者が出てくることになります。法隆寺の故西岡棟梁が薬師寺西塔を再建しようとした時も、(略)学者と大ゲンカもしています。」と。
現実には一棟しか建てられないのですから、「外断熱」と「内断熱」のどちらかを選択せざるを得ません。
その場合に、机上で数値計算の比較を重視するのか、現場に出向いて断熱ラインの連続性というところに注目するのかがあなたの家づくりの分かれ目になる可能性が十分あります。
現場に出てみますと、特に松浦さんが言われていますように「解体」から体験を繰り返してみますと、数値では納得しきれない重要なものがたくさんあることに気づかされます。
インナーサーキットの意味、価値ということも、現場の体験無くしては本当の理解はあり得ないことだと思います。
現場が教えてくれるものは、単に材料の良し悪し、施工の確かさ、丁寧さ、良心の度合いなどだけではありません。
体験を重ねると、建築中の現場を見ただけで住み心地の程度までも分かるようになるものです。しかし、そうなるには相応の学問を身につけることも必要であることは当然のことですが。

匿名切望 2000/08/26(土) 21:17:27
南雄三さんの高断熱・高気密バイブル(建築技術)にも書いてますが、
北海道では産・官・学が一体になって、
高断熱・高気密の技術を向上させてきたのです。

学者の言う事はどうのこうの、なんて言っているのは未だに前時代的な技術の蓄積ができない世界に生きている証拠です。

建築の専門誌である、建築知識や建築技術などを読んでみて下さい。
私のような一般人でも読めるのですから「プロ」が読めないわけがない。

北海道で鍛えられた高断熱・高気密は行政が後押しして、学者が理論的な方向づけをして、実験棟を作り、建築の現場からもフィードバックしたデータを理論的に解析していったのです。

こういった産・学が一体になった取り組みは、いまや当たり前になってきています。
特に高断熱・高気密の技術は、熱力学や物理学の分野なので、学者の支援無しでは進展しないのです。

松井さんの本が如何にピントを外したものかは、前述の本を読めば一目瞭然です。

青鬼 2000/08/26(土) 23:15:22
さて、そこまで断言されるのであれば具体的に「如何にピントを外したものか」を指摘してみましょう。
ところで、「特に高断熱・高気密の技術は、熱力学や物理学の分野なので、学者の支援無しでは進展しないのです。」とのご見解に対して、松井さんが異論を唱えているとは思えないのですが 。
松井さんは、南さんともご親交がおありのようです。

メロン 2000/08/27(日) 07:36:36
>学者の言う事はどうのこうの、なんて言っているのは未だに前時代的な
 技術の蓄積ができない世界に生きている証拠です。

いやまったくそのとおり。匿名切望さんの様な方がもっと増えてくれれば
いいのにねえ。狂信者や盲信者には困ったものです。彼らはいい家づくり
の障害にしかならない。

匿名切望 2000/08/27(日) 12:29:30
青鬼さん
松井さん個人について、書いているわけではありません。
「松井さんの本」つまり「いい家が欲しい」を対象にしています。

>松井さんは、南さんともご親交がおありのようです。

どういう親交なんでしょうか。師弟関係ですか。
イソップ物語のアリとキリギリスもお互いに親交があるのでしょうから、それがこの場ではあまり意味を持つとは思えません。

pizza 2000/08/27(日) 20:00:55
Pizzaです。こんにちは。
匿名希望さんが、新たにテーマアップ(開く技術と閉じる技術)しています。そちらへの書き込みが適切かもしれませんが、色々議論されているこちらに投稿します。
私を含めて、匿名切望さんと他の方で、なにやらやり取りをしてますが、外野でワイワイやっているだけ、という感じもします。私としては、皆さんの誤解を取り除きたい(非常に僭越ですが)、あるいは議論したいという意味で、ある程度満足はしているのですが、カネカ、または松井さんのコメントも欲しいのも本音です。お時間がある時に是非、コメントを下さい。

<開くvs閉じるについて:SCダンパ開閉は除く>
目新しいことでは無く、住宅に携わる人の多くが感じてきたことと思います。坂本先生が、敢えてこの言葉を使っているのは、高断熱否定派は高断熱住宅=潜水艦、魔法瓶のイメージを持っている現状に対し、これを払拭し、日本全国に高断熱・高気密住宅を普及させるためでしょう。私がこの言葉に関して感じるところは下記2点です。
1)防犯、急の雨にも対応できるような、開口が欲しい。遮光部材もオーニング、簾など色々あるが、コスト、耐久性、意匠的に魅力的なものが見当たらない。

2)屋外が快適な、春・秋は外に開け放つことは、誰も異論が無いと思います。難しいのは、夏の夜間〜明け方。湿度のことを考えると、逆効果な時もあります。人間は湿気も感じることができますが、他のところでも書いたように、空気温、輻射、湿度、気流、活動量、着衣の6要素の総合で環境を捉えている面もあります。カビなどの害を考えると、人間の感性だけでは、頼りなく、温湿度計などの測定器も参考にしながら、開け閉めする必要があると思います。(我が家でも、基本的には体感で、窓の開閉をしていますが、湿度が80%と高い時は、体感上許せても、エアコンを利用しています。もっとも、長期間高湿であることは少なく、神経質にはなっていませんが)。

pizza 2000/08/27(日) 20:01:46
<住宅における、温熱環境工学研究者(官学)の役割>
「20世紀最大のミステイク」、松井さんの「いい家が欲しい」、朝日新聞天声人語の記事等で、建築環境工学の研究者の中には多少ナーバスになっている方もいるようです。この談話室でも、学者と現場のギャップを指摘された方がいますが、一部の先生方はこれを重要な問題として捉え、現在この問題について議論を進めているようです。
 私は全く関与してないので、いい加減なことは言えませんが、ギャップの背景としては、第1に現場で問題となっている様々な話題、例えば断熱方法の違い、それによる環境、構造耐久性の違いなどは、学問としては既に終わっていることが挙げられています。第2に、既に学問として完結しているのであるが、それを使いこなす技術者が足りないことも挙げられています。
 最近話題となっている、室内空気質の研究(シックハウスなど)、基礎断熱の研究などは、たまたま現場の要望と、学者の研究欲が一致した少ない例かもしれません。(共に現場、学者のベクトルが一致したため、大きな成果が得られています)
 既に、解決した(と思われる)課題について、学者を引き戻すことは、難しいことと思います。やはり、私達現場の技術者、実務家のポテンシャルアップが重要ということに、なるのでしょう。

追記:現場、学者のギャップと言いましたが、積極的に現場に顔を突っ込んでいる先生も沢山います。全ての方の名前は挙げられませんが、寒地研・建築研究所の先生方、室蘭工大鎌田先生、東北大吉野先生・・・、多くの先生方が工務店など現場の方と検討を進めています。

pizza 2000/08/27(日) 20:02:54
<ダウ加工 熱と環境について>
 匿名希望さん、HPの紹介有難うございます。ダウの熱と環境は何回か目にしたことがありましたが、今回最近の号に関してはPDFファイルで見ることが出来ました。田辺先生の快適性の話、阿部先生のカビの話など、皆さんがご興味持っている話が、わかり易く説明されています。社外報ですから、当たり前のことですが、非常にニュートラルな記事で、好感が持てました。私の会社でも、このような技術的な社外報を持ちたいものです。

直球 2000/08/27(日) 21:10:46
pizzaさん。
開くと閉じるについて、松井さんはその著書の第5版180Pで、
「さて、そのシステムですが、人は家の中で暮らしていて暑ければ窓を開けて風を入れ、寒ければ閉めます。ならば構造体にも同じように、季節によって開くと、閉じるという機能を与えてやれないものかと考えてみましょう。」という提案をされています。
そして、松井さんの「開くと、閉じる」についての考えが記されていきます。
貴殿は、今回なぜ松井さんが提案されている後段の部分を(SCダンパーの開閉は除く)とされて避けられたのでしょうか?

pizza 2000/08/27(日) 21:38:48
直球様
私は、何度かこの掲示板で書き込みをしていますが、SCの2重通気に
ついては、何もコメントしていません。
皆さんの体験談も読み、非常に興味は持っていますが、その詳細に
ついて理解していないからです。

今回は、一般的な高断熱住宅(外も内もありません)について書きました。
ダンパ開閉を除くという記載は、全く他意はありません。
ご了解ください。

松井 2000/08/28(月) 08:07:15
pizzaさんは、なぜインナーサーキットを究めてみようと思われないのでしょうか?
家づくりについて語ろうとするのであれば、躯体内空気環境を無視したり、避けることははなはだ片手落ちというものです。
インナーサーキットは、カネカの特許で押さえられているためと、それを究めていくと結局はカネカの論理を追認することになってしまうことを嫌って、多大な興味と関心がありながらも触れようとしない方もいるようですが。
さて本論なのですが、「閉じる」=「高気密」にするということは、計量・計画換気と一体に語られればよいはずだったのですが、窓を開くということと共に語らなければならないところに我国の特異性があります。
本来は、「高気密」と「開く」ということを同軸で論じるのであれば、後者は躯体内の空気の扱いであるべきです。すなわち、床下、壁の中、小屋裏の環境を外に向かって開くということです。
「高気密」を「窓を開く」と同軸で論じることは、ナンセンスです。後者は暮らし方の態様であり、そうしたのでは気密性はなくなりますというだけの話です。にもかかわらず、「開く」と「閉じる」を同軸で語って聞かせなければならない立場にいる人のご苦労は察しなければならないことです。
しかしそれでは環境工学の専門家は、物足りなさを感じるはずです。「躯体内気候」という言葉を用いられた方がこの談話室に現れましたが、表現の適切さはともかくとして、その論旨は的を射ています。
これから我国において、大いに論じられ、検討されるべきことは躯体内の空気の扱いについてです。それは厄介で、面倒なことではありましょう。
だからといって、「閉じる」ことで一件落着としてしまうことはすべきではありません。
そこに着目することは、単に省エネの効果とか、体感の程度などに限らず、構造体の耐久性、施工の確実さ、安全性、点検などまでを含めて予想以上の成果をもたらすことになるでしょう。
そして、究極のソフトである「住み心地」を究めることにもなるのです。
ソーラーサーキットシステムによってこの国の躯体内における空気の扱いは独占的なものになってしまっているために、専門家があえて近寄ろうとしていないことは、この国の家づくりの発展にとって不幸なことだとも思います。
カネカは特許を公開すべきだという意見が談話室に強く寄せられていますが、私も同感しています。
高性能住宅は、「閉じる」ことをはじめとするハードな部分は半分でしかなく、「暮らし方」というソフトなくしては十分な価値を発揮できないどころか危険な器となってしまうものだということに常に注意を向けるべきです。
より多く人が、インナーサーキットに興味と関心を持たれることこそが、本物の「いい家」の普及と発展に役立つことでしょう。

匿名希望 2000/08/28(月) 10:57:20
松井様

>ソーラーサーキットシステムによってこの国の躯体内における空気の扱いは独占的なものになってしまっているために、

確かにSCは一定水準以上のシステムだと思いますが、この表現は言いすぎ、というよりも誤りだと考えます。
正しくは、「エアサイクル理論によって・・・・・・」だと理解しています。
エアサイクル理論は、様々な学者、専門家によって、実験家屋による検証などの報告があるようです(PACのホームページ、あるいはWeb検索でも何件かヒットすると思います)。
これらの成果がフィードバックされず、ウィークポイントのカバーを、もっぱら工務店の工夫と住み手の暮らし方にに頼っているのがSCの現状ではないでしょうか。これはカネカの問題ですし、工務店の工夫等に依存するする方が各地域の環境に則するという意見もあるとは思います。

「開く」を躯体内の空気の取扱いと考え、窓の開閉と別に考えるべき(>ナンセンス)とおっしゃるならば、SCはもっと躯体内空間と室内間の気密について考慮すべきではないでしょうか。PACが躯体内空間と室内間についても一定水準のC値(3〜5)を確保しようとしてことに対し、松井様は「現場からすると、そんなことは不可能である」旨のご発言があったと記憶しています。躯体内と室内が“スカスカ”であれば、時間的なズレは生じますが室内気候と躯体内気候が同一化してしまいますので、「開く」ことを躯体内の空気の取扱いに限定してみてもあまり意味がないのではないでしょうか。
本来的には、「閉じて」いても、室内気候と躯体内気候の相関性を持たせる(結果的ではなく計画的にスカスカとする?、あるいは積極的にスカスカを活用する?)ことによって、躯体内気候のコントロールも可能なのではないでしょうか。ダンパー等によって躯体内に自然を取り込むことは、プラスの時もありますがマイナスの時もあり、そのコントロールは難しくなると考えます。

日本人は、24時間空調にどうしても抵抗があるようです。省エネルギーかどうかはかなり疑わしいにもかかわらず、できるだけ空調は切っておきたいという願望が強い。それであれば、不安定でもとしても、あるいは最終的にエアコンで調整すると逆にエネルギー浪費に繋がるとしても、ダンパーを付けた2重通気が必要なのかもしれません。

ちなみに、松井様は、断熱工法としては、充填断熱をどのように評価されるのでしょうか。「断熱方式としては、外張り断熱と遜色がないが、エアサイクル理論を実現することが難しい断熱方式」という位置付けでよろしいでしょうか。

はる 2000/08/28(月) 11:08:35
見学日記です。
この土日で、2件の構造現場見学会に行ってきました。
2社とも断熱工事まで終了、位の仕上がりです。
まず1社目はSCの家。
窓(エクセル)は全部締め切り、ベースダンパーは閉、トップは開です。
1Fで業務用の大型の扇風機を動かしていました。
もちろん換気システムは動いていませんし、カーテンなどもありません。
内壁もはってないのでインナー=室内です。
で、外気温35度の状態で、1F室温は32度。(工務店さんの温度計です)
たった3度って感じですが、かなり体感的には違いました。
例えば、夏、湿度の少ない地方で日陰に入った時のような感じです。
ちなみに我が地方は盆地気候のため文字通りの高温多湿です。
次に2Fへ、温度は33度。
日当たりがいいせいか、1Fより何となく暑く感じられました。
次に小屋裏へ。温度は測りませんでしたが、体感的には1番涼しかったです。
全体的には、じっとしてれば汗も出てこない、位の感じです。

2社目はパネル工法でロックウールの家。
こちらは窓全開+扇風機です。
私しか客がいなかったので、試しに窓(複合)を全部閉めてもらったところ、
約5分位で汗が噴き出してきました。
こちらは温度計など用意していませんでした。
こりゃたまらんって事で早々と退散してきました。

データー重視&理論派の方々には無視されそうな位体感中心の感想ですが、
どちらも高気密高断熱を唄っている家です。
やっぱり、違うとしか思えないなぁ。

まー HomePage: http://www.roy.hi-ho.ne.jp/limelight/
2000/08/28(月) 12:29:47
いつも拝見しています。私ははるさんの意見が一番重要と考えています。つまり「体感」です。日々の生活の中で家族全員が温度計と湿度計を常に注視し、それぞれのデータによって行動が変わっていくというのはどうも考えられません。我が家は二人姉妹ですが、上の子は寒がり、下の子は暑がりでして、全く夏冬の対応がちがいます。また、それぞれの家の環境(日当たり、風通し、隣家等)も違います。細長い日本列島の中で一軒毎の敷地環境も違うわけですから、各種のデータが例え莫大な量に支えられているとしても、各自の家はつまり「個別」なのだと思います。要はそこに住まう人の感覚=体感で「快適」かどうかということ。快適な暮らしはそこに住まう人に笑顔と良質なコミュニケーションを生み出してくれると思うのです。
これから家を建てるというとき(私もそうですが)、どれだけそういった「環境」と「家族の個性」を正確に捉えた上で取り組むことができるかどうか。その部分に私はまずエネルギーを費やしていきたいと考えています。もちろんその上で家を建てるにあたってはデータを大いに参考にしたいと思います。しかし、あくまで住まう上での「満足」は体感によって得られるのではないかと思っています。

匿名切望 2000/08/28(月) 13:08:39
はるさん
高断熱高気密の家で、空調なしで外気より数度低いのは普通の事です。
高断熱高気密の効果で、外気に比べて気温の変化がずっと小さくなるからです。
ただし、日射対策でだいぶ違ってくると思います。
この状態を体感するには、日中の気温上昇時には窓を閉めておく必要があります。
窓を開けたら外気=内気になっていきますから当然ですね。

ですから、はるさんの体験は
日中、窓を閉めている高断熱高気密住宅と
日中、窓を開けている高断熱高気密住宅(実質的に普通の家と大差ない)の比較として正しいと思います。

かたや窓を閉めっぱなしで、かたや全開では、「SCの家」と「ロックウール断熱の家」という比較にはならないと思いますよ。

S工房 2000/08/28(月) 13:09:14
匿名希望さんが松井さんのご意見に対して反論されています。
>PACが躯体内空間と室内間についても一定水準のC値(3〜5)を>確保しようとしてことに対し、松井様は「現場からすると、そんなこ>とは不可能である」旨のご発言があったと記憶しています。
設計する立場で、エアサイクルとソーラーサーキットを比較したときに、どうしても腰が引けてしまったところがその点なのです。
躯体内にも気密層を確保することを施主と約束することは、私にはできないことでした。
そのような高度で神経を張り詰めるような施工を工務店に依頼することもためらわれることでした。
エアサイクルの理論は理解しやすいものですが、松井さんでなくても施工する立場の人は良心的であればあるほどためらいを感じてしまうのではないでしょうか?
家を造るということは「まー」さんがおっしゃられている通りです。

匿名希望 2000/08/28(月) 13:18:16
はるさんへ

1社目、2社目の家を訪問なされたのは何時ごろですか。
2社目の家ですが、窓を閉める前はどのような体感でしたか。

SCは自然を取り入れることによって快適性を実現しようとする工法であり、2社目の家は24時間空調を前提とした設計とお見受けしました。
その意味で、何もしなくても外気温より室内温度が3度程度低く快適に感じさせる(ベースダンパーが閉じられているのだから、夜間冷気の蓄冷効果が出てるのかもしれません)のは「さすがSC」だと思います。どこかのトピックで「それを目的として設計されているのだから当然」と書きこまれている方もいましたが、それはそれですばらしいことだと思います。ただし、外気温より低いため快適に感じはしますが、32度や33度では実際に住むには「?」かと思います。
2社目の家ですが、空調前提の家で、空調をつけず、窓を閉めて、日射ガンガンでは暑くて当たり前です。逆に5分で暑くなるというのは、気密・断熱性の優秀性を示しているかもしれません。遮熱対策がなされていることが前提ですが、24時間空調を実施すれば、低コストで快適な環境が実現できる家ではないかと思いました。

トップダンパーを開き、内壁をはらずに扇風機ブンブン状態だとすれば、ベースダンパーが閉であっても、インナーサーキットを使ってトップダンパーから熱を逃がすというSCの機能は不完全ながら発揮されていると思います。一方の家は、機能を発揮できない状態。この両者を比べて結論を出すのは、あまりに早計だと思いますが、いかがでしょうか。

匿名希望 2000/08/28(月) 13:25:20
匿名切望さんの書き込みと内容的に重なってしまいました。

高気密・高断熱だと数度外気温より低いのが一般的なのですね。勉強になります。

別の匿名希望 2000/08/28(月) 13:28:56
S工房さんへ

躯体内の気密は難しいとすると、躯体内の空気を室内と別に取扱うことも難しいということでしょうか。

まー HomePage: http://www.roy.hi-ho.ne.jp/limelight/
2000/08/28(月) 13:51:47
匿名希望さん、こんにちは。これはもうはるさんの書き込みを待たないとなんとも言えないなと思います。匿名希望さんの文の通りの理屈だとは思いますが、現実問題としてはるさんはひとつの「答」がでたわけです。
>やっぱり、違うとしか思えないなぁ
・・・の中味は例えば予測するに
1)やっぱりロックウールとポリスチレンでは断熱性能が違うとしか思えないなぁ
2)やっぱりトップダンパーがあるのと無いのとでは違うとしか思えないなぁ
・・・等と私は考えましたが、とにかくはるさんは「自分の家」のイメージすなわち自分と家族の生活について、かたや良いイメージで描くことができ、かたやあまり良くないイメージとならざるを得なかったということであると思いました。今、匿名希望さんの書き込みをはるさんが読んで、「なるほど、二軒目が24時間空調ならどちらもどっこいだな」と思いを改められるでしょうか。もちろん人によってということなのでしょうが、私の場合ははるさんのような体験をしたらもう答は出てしまいます。

K1 2000/08/28(月) 15:09:01
匿名切望さん はじめまして!
SCに対し辛口の発言興味深く読んでます。
いやな意味でなく冷静な中立的発言と受け止めております。
もしかするとプロの方ではと思いたくなります。
私の中ではSCの評価が高いのですが(工務店さんの評価が高いのかも)、匿名切望さん
の発言で疑問が解決したので書き込みます。

以前にSCの家でエアコンなし・ダンパー開放・24時間換気というお宅を体験(夏場)
したことがあります。その時の体感は談話室のどこかに書き込みましたが、その日の最高
気温は日本1位で大変暑かったのですが、玄関を開けた瞬間涼しいと感じました。その後
ジッとしていると汗ばん(汗かきです)で来ましたが、この涼しさがSCのよさではない
かとその時は感じていました。
その後お盆に別の高断熱高気密住宅の構造見学に行った時に体感したことです。
午前11頃でその日も暑く立っているだけで汗が出てくるような状態でしたが、そのお宅に
入った瞬間汗がひき涼しいと思いました。お盆ということもあり、開放部は全て締切って
ありました。また家中を見学していても汗は流れて来ませんでした。
なんで?機械換気もしていないのに?窓も開いてないし?

>高断熱高気密の効果で、外気に比べて気温の変化がずっと小さくなるからです。

なるほどそういうことだったのですね。
高断熱高気密住宅の一番室温が高くなるのは夕方〜夜にかけてということになりますね。

匿名切望 2000/08/28(月) 16:00:31
K1さん
>高断熱高気密住宅の一番室温が高くなるのは夕方〜夜にかけてということになりますね。

高断熱高気密住宅に住んでいる人の体感として、(窓を閉めた状態では)昼間は意外に暑くならないけど、
夜になって、外が涼しくなってもなかなか涼しくならない、とよく言います。
日中、気温が上がりにくいのと同様に、夕方になっても下がりにくいわけです。
ですから、夕方涼しくなったら、窓を開けて風を通すのがいいと思います。
(できるだけ空調を使わない過ごし方ですが)

はる 2000/08/28(月) 17:13:48
何かお騒がせしてすみません。反響?の多さに少々驚いております。
まとめてレスしますがご勘弁ください。
あと、先ほども書きましたがあくまでも体感、感想です。
SC見学がメインでもう1つは”ついで”なので、真剣味がたりない?のは事実です。
(比較してやる!みたいな意気込みがあったわけではないので・・・)
また欲目、ひいき目等あるかもしれませんので、念のため。
(悪意はないと思いますが)

匿名切望さん
>高断熱高気密の家で、空調なしで外気より数度低いのは普通の事です。
一応、わかっているつもりです。
>かたや窓を閉めっぱなしで、かたや全開では・・
おっしゃる通りです。

匿名希望さん
>1社目、2社目の家を訪問なされたのは何時ごろですか。
14〜15時位です。あと、訪問順は実際は逆です。
誤解を与えたようならすみません。
>2社目の家ですが、窓を閉める前はどのような体感でしたか。
日陰に入った位の感じでしょうかね。あいまいで申し訳ありません。
>SCは自然を取り入れることによって・・・・
SCの家は、「施主さんの事情」でそこら中にエアコンをつけるそうです。
(なる程、というような事情ですが、ここでは控えさせて下さい。SCとは関係ありません)
もう1方の冷房計画は確認していません。
あと、私の表現が悪いかと思いますが、結論付け等をするつもり(第3者に向けて)
ではありませんので、御了解ください。

まーさん
基本的に私も同じ考えです。
あと「違う」は、特に何を指して、という意識はなかったのですが、
改めて考えてみると
・窓を閉め切っていた。
・窓を開けていた。
この違いは何でしょうね?
SCに好意的に解釈すれば「自信の表れ」でしょうか?
どっちもその意味を聞いてくれば良かったですね、ごめんなさい。

一応、トビ主ろくさんの「なんでも・・」につられて?書き込んだような体験談です。
数値を追い求める、みたいなトビだったら大雑把すぎる感想なので
おそらく書き込まなかったかと思います。
ただ、前後の話の腰を折ってしまったかな?と少し反省・・・。
こうゆう話は、別のトビ作ってからのほうが良かったですね。

匿名希望 2000/08/28(月) 17:18:31
まーさん、はるさん

確かに体感は大事です。データ的な機能差があまりないのなら、いやデータ的に多少の差があったとしても、最終的な決定は体感で決定されるでしょう。それを否定していませんし、SCの家は1社目で感じた体感を与えてくれるだろうと思います。ただし、少なくとも2社目の体感は、意地悪く言えばただの「勘違い」。家は、一生に一度の高価な買物。特に外張り断熱は、現在のところ、割高です。「慎重には慎重な検討を」と思い、書き込みさせていただきました。

まー HomePage: http://www.roy.hi-ho.ne.jp/limelight/
2000/08/28(月) 19:19:42
匿名希望さんへ
もしも私の書き込みが誤解を生んでしまったとしたらごめんなさい。
思ったことを気ままに書きすぎてしまったかもしれません。
私の言いたかったことは、人それぞれに求めるものはあると思いますが、少なくとも最終的に私の求めるものは「心地よいという体感=住み心地」であり、データの優れた家を建てたいということではないのです。ただし、その体感を実現する為にデータを大いに利用したいという考えなのです。窓の開け締め、断熱材、それらのわずかな違いが「体感」に大きな影響を与えてしまうわけですから・・・。
匿名希望さんのおっしゃることとそう違いはないと思っています。私にとっても家は莫大な予算を必要とするものですし、なかなか修繕がきかないので、慎重に検討して建てたいと思っています。

K1 2000/08/28(月) 19:27:35
はるさん こんにちは!

>何かお騒がせしてすみません。反響?の多さに少々驚いております。
 <中略>
>一応、トビ主ろくさんの「なんでも・・」につられて?書き込んだような体験談です。
数値を追い求める、みたいなトビだったら大雑把すぎる感想なので
おそらく書き込まなかったかと思います。

とのコメントですが、反響があったのは皆に関心があるからだと思います。
私も結構頓珍漢な事を書き込んでは学習をしています。
少なくても今回のはるさんの書き込み以降

>高断熱高気密の効果で、外気に比べて気温の変化がずっと小さくなるからです。

改めて納得しました。結構まわりでは感謝している方もいますよ。
これからのいろいろ書き込んでください。参考になります。

S工房 2000/08/28(月) 19:51:46
別の匿名希望さんへ
私が現場を見学して分かっている範囲の答えですが、SCでは「躯体内の空気を室内と別に取扱う」ために特別な工夫や施工はまったくしていないと思います。
ドアーの閉まった隣の部屋という感じです。
温まった空気は上昇するという当たり前のことを、当たり前に扱っているようです。
エアサイクルでは、躯体内に空気を回そうとするのですからかなりの努力が設計にも、施工にも求められることになると思うのです。
>ちなみに、松井様は、断熱工法としては、充填断熱をどのように評価>されるのでしょうか
そのことについては、松井さんは本の中で書かれていますよ。設計士仲間の間では、松井さんが工務店経営者なので馬鹿にして読もうともしない人が多いのですが、素直に熟読する価値は十分あると思います。

直球 2000/08/28(月) 22:57:48
赤鬼さんが紹介してくれた(宮大工千年の知恵)を読了しました。
その112Pで著者はこのように語っています。
「判断を間違えないためには、やはり経験が必要です。」
「大工にとっては、現物が一番の教科書ですよ。その教科書をどれだけたくさん勉強しているかで差がつくのです。」と。
S工房さんのお話と重ね合わせることができるようです。
松井さんの主張が説得力を持っているのは、毎日ソーラーサーキットの現物と相対していて、その暮らしというソフトの扱いに長けているからではないでしょうか?
私も実は設計士で、松井さんの本の読者の一人です。
すでに5回読み返しましたが、読む度に感じさせられ、考えさせられるものがあります。
先月、松井さんの本をバイブルだと思っているという工務店主さんからお仕事をちょうだいしました。初のソーラーサーキットの家です。
インナーサーキットについて考えるだけで胸がワクワクしてきます。こんなにも魅力的なところを知らなかったこれまでが大変悔やまれます。

pizza 2000/08/28(月) 23:42:53
 今日も沢山の書き込みがあり、ビックリしました。
体感、データについて色々な議論がされていますが、両方大切なものですよね。データについては、私は物差しと思っています。Q値、μ値、C値、熱負荷・・・、様々な数字が出てきます。それぞれ適用範囲というものがありますが、それを明確にしていれば、異なる住宅の比較もある程度可能になってきます。体感も物差しのひとつですが、チューニングが難しいですね(着衣とか、活動量とか、)。

 今朝、松井さんからコメントがありましたので、お返事します。文章が下手なので、いつものように、箇条書きにします。
(1)私も、躯体内環境は住宅を語る上で欠かせないポイントと思います。住宅分野に身を置いている以上、室内環境と躯体耐久性は常に検討すべき課題と思っています。私が携わっている断熱工法は特に触れませんが、この双方を検討し、問題無しという結論を得ています。躯体内の空気の扱いが厄介で、面倒なため、閉じているのではなく、その状態を特に問題無しと判断しているのです。

(2)インナーサーキットの働きは、カネカのHP、皆さんの書き込みで大体理解できているつもりです。私の疑問の一つは、何人かの方が言ってますが、夏期の絶対湿度が高い時期に、インナーの開放が有効か?ということです。またこの問いかけに関して、「通気することによって、表面の湿気伝達係数が増大し、その結果湿った時期でも躯体乾燥に役立つ」という答えがあり、賛成意見も多かったようですが、これは不適切な理解でしょう。
気流によって湿気伝達係数は増大するのは正しいですが、湿気移動のドライビングフォースは、湿気勾配です。躯体が乾燥するためには、表面の相対湿度が、気流の湿度より大きい必要があります。・・・ということは、躯体はかなり湿った状態が必要となります。

(3)春、秋の気持ちよい季節の、インナーの開放の効果は明らかです。しかし、この季節は通常の住宅(私が扱っているような)でも窓開放の期間が多く、室内・躯体の空気環境も屋外に追従することを確認しています。

(4)高気密高断熱住宅の良さを人に説明する時、私は「環境制御が非常に簡単な住宅です」と答ることがあります。これはいささか誇大表現だと反省することもありますが、まとはずれな表現と思っていません。空調機のon、off、窓の開閉、遮光部材の開閉、もちろんインナーの開閉も、すぐ室内環境(躯体も)に影響を与えます。閉じる・開けるの話は、こうした高断熱住宅のメリットを言い表しているだけで、決して苦労して話しているわけではありませんし、ナンセンスな話でもありません。坂本先生は確かに苦労しているかもしれませんがね。松井さんも理解できないかもしれませんが、まだ高断熱住宅に懐疑的な人が沢山いるんです。こういう方達を説得することは大変なことと、思います。

ろく HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/08/29(火) 03:03:02
高気密高断熱住宅の温度変化は外気から遅れてやってくる。と言った書き込みがありましたので、我が家の場合をご紹介します。
あくまで我が家ですので軽く聞き流して下さい。断片的過ぎるとも言わないで下さい。

7/31
上下ダンパー開。窓殆どの時間で締め切り。遮熱対策特になし(しかもまるっきり総二階)。カーテン閉め切り。全窓LOW-E冬タイブ。エアコンなし。

外気温が30度を超えたのが10:00。
2F(居室部で一番暑いと思われる)が29度を超えたのが12:30.

外気温が30度を下回ったのが17:30。
2Fが29度を下回ったのが20:00。

室内の温度変化の遅れは外気から2時間半ほどの様です。
あえて室温を30度時の時間にしなかったのは今まで我が家は2Fでも30度より高くなった事が無い為です。(30分毎の測定で室温が30度だったのは2回だけです。)
ちなみに1Fと2Fの温度差は平均1.4度、最大2.8度です。それでも二階に上がる途中に暑さの変化を感じます。

古参 2000/08/29(火) 08:22:37
 ろくさんの体験、いつも楽しみです。
私は、13年間SCの家を造っていますが、これまでの経験では、お施主様は、住めば住むほどSCを理解して個々に快適に住まわれておられると言うことです。 インナーサーキットは、なかなかの優ぐれものでしょ!?。 私は、このインナーサーキットのお陰で下手な営業を益々下手にされ、お施主を逃がす場合もありました。しかし家をつくらさせて戴いた後は、多少のクレームも気持ちよく直させて戴けているのはインナーサーキットのお陰でもあると思っています。
 どなたかが、「高断熱・高気密の家の室内温度は、外気温より低い」などと書かれておられるが、こんな珍説は、初めてだし、よくも暇つぶしに(仕事だからかな?)キーボードを叩くものだと感心しました!
 雑音も多いと思いもいますが、実生活でのインナーサーキットの効果の検証と使いこなしの奮闘のお話、また聞かせて下さい。

はる 2000/08/29(火) 08:54:09
古参さん
良くわかりませんが、「高断熱・高気密の家の室内温度は、外気温より低い」
自体が珍説なんですか?
それとも、SCとSC以外ってことですか?
とりあえず私もろくさんも「室温は外気温より低かった」ですが・・・。

匿名切望 2000/08/29(火) 08:57:48
古参さん
高断熱。高気密による効果を、「インナーサーキットの効果」だと
勘違いされているのではないですか。
高断熱・高気密についての本はたくさんあるのですから読んでみられてはいかがでしょうか。

わたしもしばらくここに書き込んでいますが、インナーサーキットが
あれば、どういう効果があるのか未だにわかりません。

J 2000/08/29(火) 09:39:22
高断熱高気密の家の室温は,外気温の影響を受けにくい
と言うのは常識だと思いますが,
古参さんはほんとうに工務店の方ですか?
(基礎断熱,スカート断熱ならもっと良い)

ろく 2000/08/30(水) 02:46:14
わたしは今のところインナーサーッキトの効用を実感できていません。
そもそも生まれてこのかた断熱材付きの家に住んだ事がなかったもので充填と外あるいはインナーの有無等、比較も出来ません。
エアコン同様プレステ2もカミさんに購入の許可を得られないので今のところ家を快適にするべくいろいろと試して楽しんでおります。
ダンパーを上だけ空けてみたり、床下ダンパーをあっちを閉じてこっちを開けたり、暑くても我慢して窓を締め切ったり、いろいろ試しておりますが、やはり一ヶ月程度では「エアコンが効いているかの様に爽やかだ!」とはいかないものです。
よく一年経ってみると暮らしかたが上手くなって快適に暮らせると言った話を良く聞きますが、あと11ヶ月いろいろと試してみようと思います。(一年経てば基礎のコンクリが乾いて快適になる気もしますが)

松井 2000/08/30(水) 07:25:35
pizzaさん、

早速ご意見をいただきありがとうございます。
(1) について
「その状態を特に問題無しと判断している」から閉じているとするならば、それはあまりにももったいないことです。是非、夏には開いても問題が少なく、デメリットも少なく、メリットの大きさだけがあいまいであるとされているインナーサーキットについて関心を持たれてください。
「実際に住んでいる方々が住み心地がよいと言っている」のは何故なのだろうというところから研究がスタートしてもよいのではないでしょうか?
基準や指標をつくるのには、数値がどうしても必要になります。そのためには、学者さんが必要で、学者さんは数値や理論を納得できないものは評価したがりません。
しかし世の中には、学者さんの評価の対象外になっているものや現象も事実であるということはいろいろとあるのです。
PMV値の測定機があります。冬のことですが測定の結果「−1」と出たのですが、私の体感は「+1」なのです。「やや涼しい」と「やや暖かい」とでは高性能住宅内では大変な違いです。
ある大学の研究室からの依頼で、「高気密・高断熱の家における音の問題」についての調査・研究に協力したことがあります。
そこで出された結果と私の体感との間では、やはりかなりの差がある部分があるのです。そこで、学生さん10人に協力していただいて、体感と測定との間にどれだけの違いがあるものかを実験しました。その結果に学者さんが驚いてしまったのです。
「これは基準を検討する必要がありそうだ」ということになりました。

これから必要なのは、「数値と体感」、「理論と体感」の違いを研究しようとする姿勢、意欲だと私は思っています。「快適の科学」という本がありますが、pizzaさん、「住み心地を科学する」ことをしてみませんか?
ご協力を惜しみません。

(2) について
その疑問は、アルデの換気システムと出会ったときにほとんどの人が抱く疑問と同じです。
これについても、研究を続けていきたいと思っています。
ただし、「躯体が乾燥するために」という配慮はさほど必要なくなってきています。構造材はもちろんのこと最近では乾燥材を用いることが常識になってきています。冬場は、土台をはじめ木部のほとんどはむしろ過乾燥気味になってしまいます。梅雨時の土台の含水率は、私の体感ハウスでの調査では15%前後で推移しています。

ところで、「躯体が乾燥するためには、表面の相対湿度が、気流の湿度より大きい必要があります。・・・ということは、躯体はかなり湿った状態が必要となります。」
という説明は誤解をまねきやすいと思います。
それでは「洗濯物はお日様に当てない限りは乾かないのか?」という疑問が出てきてしまうのですが、お日様よりも風にさらした方が乾きが早いことは経験を積んだ主婦の方は知っていることです。
また、pizzaさんにそのように説明されますと、「では、ソーラーサーキットの躯体内ではいったん濡れたものは乾かないのか?」と思われる方も出できます。
ついでに申し上げますと、情緒的な提案ではありますが、昔からの生活の知恵である「陰干し」の効果をぜひ構造体にも与えてやりたいと私は思うのです。
お笑いになられるかもしれませんが、自分で住んでみますと木造の家にはそのようなことをしてやりたくなるのです。

(3) について
説明の趣旨がよくわかりません。

(4)
実体験が不足の説明だと思います。
「空調機のon、off、窓の開閉、遮光部材の開閉、もちろんインナーの開閉も、すぐ室内環境(躯体も)に影響を与えます。」とのことですが、そこが実際に体感していただかない限りは分からないところなのです。
内装材のすぐ裏側に断熱材がある内断熱の家の場合は、そのような説明になるでしょう。しかし、外断熱・二重通気工法でつくられた家は違うのです。
「すぐ室内環境(躯体も)に影響を与えます」とはならない場合が多いのです。
学者さん方は、木造の家の蓄熱容量を計算からだけとらえて、そのようなものは考慮するに値しないと考えられているようですが、主に輻射熱によって支配されているソーラーサーキットの家は、体感上明らかに違うのです。
繰り返しになりますが、「住み心地を科学する」ことをしてみませんか?
「性能表示」の時代になって、ますますその必要性が高まっています。
大学にそのような専門学科ができないものでしょうか?

匿名希望 2000/08/30(水) 13:04:50
松井様

脱水されているとはいえ、洗濯物を、構造材の乾燥の例とするのは、素人目にも無理があります。

その他のところは、「そうかな」と思いました。

史子 2000/08/30(水) 13:25:28
私は逆に良い例えだと思ったんですが。風がある日のほうが洗濯物はよくかわくし、鉢植えの植木はすぐにしおれるし、板塀はそってくるし...板塀がそるということは材木もそるとおもいます。

まゆつば 2000/08/30(水) 14:06:11
洗濯物はしめっているので、「表面の相対湿度が、気流の湿度より大きい必要があります。」の条件に合致します。だからこれは逆にPIZZAさんの論を裏付けする例えになってしまっていると思います。だからちょっと話の筋がおかしいですね。
重箱の隅ですみません。

ところで、
材木のごく表面の湿度ってどれくらいなんでしょうか?材木の断面方向に湿度勾配があって、表面の湿度が高くなっている、ということであれば、PIZZAさんの論、洗濯物の例で語られているように、インナーでの気流が放湿に役立っている、とも考えられるのですが。

山 2000/08/30(水) 15:15:23
私ごとき学のないものが暇に任せてこのようなところに登場したら、笑われてしまうと思うのですが、松井さんは床下にもカビを発生させたくないと言うことをしきりに言われています。
ですから、ここはこのようなことと理解すれば十分だと思うのですが。つまり、土台が何かの原因で濡れてしまい、乾いていく途中で相対湿度が80%あり、カビが発生しやすい状態だとします。
その時ダンパーを開けたのですが、相対湿度が85%の気流しか得られないものとしますと、pizzaさんの理論ではいつまでも乾かないということになるのでしょうか?
それにしても、これは正に重箱の隅をなめるようなことで、松井さんが願っている「住み心地を科学する」ことに的を絞るべきだと思います。
どうして我々はこうも枝葉に引っかかり、こだわってしまうのですかね。情けないことです。

別の匿名希望者です 2000/08/30(水) 15:31:06
別のトピックで同じ事を発言(質問)した「別の匿名希望者です」が、どうしても「インナー」は外断熱の副産物であるという気がしてならないです。(勘ぐりすぎかも知れませんが)

外断熱にして内壁を大壁にすると、必然的に柱と桁で囲まれた空間ができると思うのですが、それを放置すると木やボードで囲まれた(気密度は低いけれども)空気が滞留した部分ができる(と理解してます)。そこが何らかの原因で室内と温度勾配を持つと結露する(場合がある)。その可能性を排除するために、床下から屋根裏に通じる「駆体内空間=インナー」として、通気を確保する。通気させるため床下と屋根裏に出入り口を設置する。

というように「想像」しているのですが、どうでしょう? そうだとすれば、ほかの方法でその空間の始末ができて、木材への悪影響が除去できれば(駆体=木材)にとっては(SCのインナーと)同じ事にならないでしょうか? 材木の表面湿度がどれくらいかは知りませんが、最初の乾燥度から湿度によって変化するということではないでしょうか?(梅雨時なら100パーセント以上になる?) 外壁まで本当の真壁にした場合、外に面した木部は濡れますから湿度何%などと細かい数字は意味ないと考えます。真壁ではそれでも問題がないわけですから(という事になってますよね?)、あまり時間をおかずに乾燥するようになっていればよいのではないかと考えます。(ずっと湿った状態が続いてカビが生えたりするとまずいかも知れませんが) とにかく、一方で「駆体内空間」が室内と温度湿度的に同じであると言いながら、他方で固有の効能を謳うという点が今一つすっきりしません。(小生、これから設計を始めるところでありまして、明解な説明があると助かるのですが)

pizza 2000/08/30(水) 20:41:45
山様、その他の方へ、
 インナーサーキットの私の疑問(湿気が多い時も躯体は乾くのか?)は、確かに重箱の隅をつつくようなことです。私はある建材メーカーで働いていますが、ある商品を世の中に出す時は、皆、このような些細なことについても検討することが当たり前と思います。
 カネカもSCに関しては、施主が普段気が付かないような、種々雑多な検討をしたはずです。
 この話題は松井さんから、「なぜ、インナーサーキットを検討しないか?」という問いかけに対するコメントで、インナーサーキットの機能を議論するものでも、否定するものでもありません。
 「私が検討するのであれば、その辺の機構解明から取り組みたい。」、そのような意味にとって下さい。
(書き方が悪かったですね)

松井様
 また、ご丁寧なお返事有難うございます。躯体内の環境については、私もやり方は違いますが、今後も検討を続けます。その中で、インナーサーキットのような考えも、出てくるかもしれません。
 次に快適性について、
 特にお答えして下さらなくて、結構ですが、PMV測定の時は、着衣・活動量は適切なものを与えましたか?それから、定常状態(安定した状態)で測定されましたか?
 大学の先生の測定ということで、全く問題無いと思いますけれど。
 よく使われる快適指標は、PMV、SET*がありますが、共にその精度は確認されており、オフィスの空調ではPMV制御を行っているところもあります。しかし体感は個人差があります。PMV=0(暑くも寒くもない)での不満足者率は5%で、全ての人がこのスケールに乗らないことも確かです。ちなみに、−1(やや寒い)、+1(やや暑い)の不満足者率は25%です。学会発表でもPMVについての報告は何軒もありますが、それほど体感とはずれたという報告はありません。その先生が驚かれたというのも、少し不思議です。

 「住み心地の科学」ということですが、建築環境工学の中では、かなりホットな話題です。非定常な話(暑い外から、冷房の部屋に入った時)、ポジティブな快適性(PMV=0は暑くも、寒くもない。:ネガティブですよね)、気流、日射が局所に当たるとき、など、様々な検討がされています。早くこういう技術が、住宅にも応用されると良いですね。
 今年は9/8〜10に建築学会、9月末には空気調和衛生工学会の大会があり、快適性についても多くの(100報ぐらいはあるのでは?)の報告があります。梗概集も既に出版され、容易に入手できると思います。
 話ははずれますが、他で話題となった床下環境(基礎断熱)ですが、この総まとめ的な発表が、建築学会であります。ご興味がある方がいらっしゃれば、内容を紹介しますので、言ってください(ちょっと、忙しいので、先になるかもしれませんが)。

追伸:松井様、 快適性の研究については、私も多少進めています。
現在のところ、弊社のベクトルと、SCのベクトルは違いすぎて(良い家を作ろうという方向は同じと思います)、一緒に研究は難しいです。違うシステムの比較は科学の常道ですが、ご理解ください。ご協力に関する、暖かいお言葉、有難うございました。

松井 2000/08/30(水) 22:59:10
ご丁寧なお返事、うれしく思います。
「その先生が驚かれたというのも、少し不思議です。」
それは、「音」についての場合です。PMVの測定は、民間の会社に委託して行いました。
「不満足者率」というのがあることは知りませんでした。
「快適」というものは、人間を扱うのと同じで、難しいものですね。
「快適は連続することがなく、快適の次に来るものは不快でしかない」となると、快適と不快とは、あざなへる縄の如くあることが望ましいとも思えます。
「住み心地を科学する」家づくり、それは喜びでもあり、苦痛でもあり、確かにあるものでありながら、とらえるのが難しく、しかも放置したままではすまされない、そして住まい手とハーモニーが得られたときの感動がたまらないというものです。
これからも、悩めるつくり手のためにお知恵をお貸し下さい。

匿名希望 2000/08/31(木) 11:55:29
「快適」学について、要領良くまとめられていましたので、ご紹介します(http://www.izzat.co.jp/kaitekigaku.html)。
SCのライバルのHPですが、問題ないですよね。

fkin 2000/09/01(金) 08:31:13
08/28 pizza氏の「夏期の絶対湿度が高い時期に、インナーの開放が有効か?ということです。」に対する08/30 松井氏のコメント「その疑問は、アルデの換気システムと出会ったときにほとんどの人が抱く疑問と同じです。」はよくわかりません。

アルデに代表される計画換気は住宅の高気密化に伴って(やむを得ず)導入されたものと私は理解しています.すなわち、機械による冷暖房を効率よく行うためには高断熱化だけでなく高気密化が必要となり、高気密化された空間でが生活するため人為的な換気を行う必要が生じたのだと理解しています。計画換気では「必要にして最小の量」の換気を行いますが、なぜ「最小か」というと換気に伴う熱の流入・流出を最小とするためです。

したがって、計画換気のやむを得えない必要最小限の換気と、インナー開放の積極的な外気の導入を、アルデに出会った人の疑問という形ではあっても対比させたことに???と思ったしだいです。

高断熱・高気密住宅の謳い文句の第一は「夏涼しく冬暖かい」ですが、これはあくまでも機械による冷暖房を前提とし「そう高くない電気代で」を頭につけるべきだと思います。電気代さえ気にしなければ一般の住宅でも「夏涼しく冬暖かい」を実現することは可能でしょう。pizza氏のおっしゃるとおり、高断熱・高気密の目的は機械による環境の制御を効率よく、かつ容易に行うことにあると思います。高断熱・高気密住宅は、そのままで「夏涼しく冬暖かい」魔法の家ではありえません。条件によっては室温が外気温より高くなることもあると思います。

「閉じる」「開ける」という議論がありますが、外の環境が不快な時は高気密高断熱を利用して閉じた室内を快適に制御し、外が快適なときは開けて外気を導入する。それだけのことだと思います。計画換気は閉じたときだけ機能すればいいわけです。

無口 2000/09/04(月) 20:44:12
fkinさん、換気の考え方、高気密高断熱住宅の冷暖房の考え方は賛成ですが、最後の3行の「閉じる」「開ける」のご見解は、一般的な高気密高断熱の住宅には当てはまると思いますが、SCの家の場合には
以下のようになるのではないでしょうか。

<「閉じる」「開ける」という議論がありますが、外の環境が不快のときは高気密高断熱を利用して窓やドアを閉じた室内を快適に制御し、外が快適なときは窓やドアを開けて外気を導入する。計画換気は窓やドアを閉じたときだけ機能すればよいわけです。
そして、夏に窓やドアを閉じて冷房する場合、SCダンパーを開けることにより、部屋の周りが、外気より冷たい気流に包まれるため、室内冷房に要する電気代は少なくてすみます。>

fkin 2000/09/04(月) 22:26:01
無口様

SCについて私はコメントしていませんが、その他の部分はご指摘のとおりと思います。舌足らずの点を補っていただきありがとうございました。

私は夏の解放したインナーサーキットの役割について、次のように解釈しています。(整理しただけで目新しいところはありません)
「床下の地熱(冷熱)を冷却器として利用し取り入れた空気の温度を外気温より下げ、これを壁体内を上昇させることによって日射により高温になる断熱材の室内側の表面温度の上昇を抑え、これにより内装材の壁体内側の表面温度を、インナーサーキットがない場合に比べて低下させる。この効果により冷房熱負荷が小さくなる。」

ただし、どなたかが別に指摘されていましたが、エアコンの使用により室温が下がりインナーサーキットの空気流の方の温度が高くなった場合、逆の効果も考えられます。これについては定量的検討が必要でしょう。内装材の壁体内側の表面温度の測定が有効かも知れません。

いずれにしろ、一般の高気密高断熱住宅と電気代の違いがどの程度あるか、大変興味が持たれるところです。エアコンも一種の排熱装置と考えることができますから、インナーサーキットが効果的か否か、イニシャルコストとランニングコストを総合して評価が定まると思っています。6月上旬から9月上旬までの3ヶ月の電気代の節約分がSCにすることによる工事費増加分とペイするかどうかだと思います。

匿名希望 2000/09/05(火) 10:52:40
無口さん: 他の場所でもインナーの件でおつき合いいただいた者ですが、まだ納得でませんので、しつこいようですがSCについてのfkinさんへの無口さんの次の補足部分が理解できません:
「そして、夏に窓やドアを閉じて冷房する場合、SCダンパーを開けることにより、部屋の周りが、外気より冷たい気流に包まれるため、室内冷房に要する電気代は少なくてすみます。」

インナーの気流が外気より冷たくなるのはfkinさんが整理されておられるように「床下の地熱(冷熱)による冷却」効果と考えるのが妥当ですよね。それならば、ダンパーを開けない(床下を外部に対して気密化する)方がより効率がよくはないですか?(これは室内を冷房していることを前提としていますが 、「室内冷房に要する電気代」を問題にしておられますからいいですよね)わざわざ熱い空気を(室内空間と同じという)インナーに導入する理由が分らないです。せっかく断熱材を貼ってあるのに、その内側に外気を入れて冷房するという図式に見えるのですが、違っていれば教えていただけると助かります(設計を始めるところですので)。

インナー 2000/09/05(火) 12:44:00
>夏に窓やドアを閉じて冷房する場合、SCダンパーを開けることにより、部屋の周りが、外気より冷たい気流に包まれるため、室
内冷房に要する電気代は少なくてすみます。

???。外気を取り入れているのになんでインナーが外気より温度が下がるのですか?それに
冷えた空気がどうして上に上昇して行くのですか?上昇すると言うことは熱い空気なのではない
ですか?そうすると「冷やす」ということと矛盾します。おかしい。

kato 2000/09/05(火) 13:20:57
私邸は、2重通気でない外断熱住宅です。C値が0.38、Q値が2.0程度の性能ですが、従量電灯
B50A契約のこれまでの電気代は以下の通りでした。8月分については、北海道の両親が
1ヶ月間滞在していてエアコンをガンガン使用したためです...
5月分(4/11-5/10,30日間) 305Kwh 7,856円 262円/日
6月分(5/11-6/11,32日間) 433Kwh 11,152円 349円/日
7月分(6/12-7/10,29日間) 493Kwh 12,846円 443円/日
8月分(7/11-8/09,30日間) 877Kwh 22,850円 762円/日
これまでの平均は452円/日で、4ヶ月のデータで計算するのは、ちょっと乱暴ですが1年間の
電気代は約16万円くらいになるのでしょうか?
電気代に関しては前の2Kのアパートの時よりも高いですが、1.4Kwのウィンドウエアコンを
24時間運転しても熱帯夜で寝苦しかったことを思えば、延べ坪43.5の家を3台の子機
で5.4Kwのシステムエアコンで、リビング階段で全室ドア解放状態で冷暖房していることを
考えれば安いと言えるかも知れません。遮熱対策がレースのカーテンだけで、西日に関して
は型ガラスだけだったので、昼間の温熱環境に関してはちょっと不満ですが、熱帯夜とは無縁
で寝られたことを考えれば天国でした。
私としては、内断熱に比べて3倍はあるという外断熱の熱容量に期待していたのですが、何
でも真夏の日射をまともに受けている窓は1m2当たり500キロカロリーの受熱量があるそうな
ので、我が家のリビングだけでFFストーブ1台分の受熱量ですから、遮熱対策しないといく
らエアコンをかけても太刀打ちできないのもしょうがないかも知れません。
ちなみに、アウターサーキットなし(屋根の通気層はある)、木造軸組なので壁内空気層は
ありますが、インナーサーキットのような自然まかせではあるが大量の通気というのは想定
していません。床下に計画換気のダクトを2本入れているので、ある程度の通気というか換
気は常時行われているはずですが...
どちらかを言うと、湿気が高くなりがちな床下を常時換気することによって、空気の滞留を
防止して、カビやダニの発生を抑えることを目的にしているんだと思います。

匿名希望 2000/09/05(火) 14:47:20
夏に関してだけ言えば、高気密・高断熱でない方がいいのでしょうか?冷房効率と言うことと蓄熱で暑くなってしまうということとどちらに重きをおくべきのなのでしょうか。
SCの家は夏場はダンパーを開けることによって高気密・高断熱ではなくなるとすればそのことだけでもメリットがあるといえるのでしょうか?

kato 2000/09/05(火) 15:17:07
低気密・低断熱のアパートの温熱環境は劣悪でした。日当たりのいい部屋でしたが、
それよりも、夜になっても屋根からの輻射熱がすごくてエアコンが利きません。
気密性なんかないに等しいので、外から流入してくる水蒸気をエアコンの排水ドレン
から排出するために電気代がかかっているような状態で、住んでいる住人は全く
快適にはならないんです。
高湿な夏にエアコンを効率よく動かしたいなら、高気密化は必須だと思います。
ただ、熱しにくく、冷めにくい性質をデメリットにしないためには、遮熱対策と事後
処理としての排熱を考慮すべきだと思います。

アウター 2000/09/05(火) 16:16:24
インナーさん。空気は熱伝導率が悪いです。インナーの熱気が停滞した
状態では空気は断熱空間となりつつ熱気を貯めているのでは?
インナーサーキットは熱を停滞させない為にあると考えた方がいいですよ。
ダンパ-から流入する空気温度がたある程度高くても停滞した空気の移動が
おこれば十分ではないですか。もちろん冬場はダンパー閉ですから保温層
の役割を果たすでしょう。

K1 2000/09/05(火) 17:09:27
katoさん 貴重なデーター感謝します。ありがとうございます。

匿名希望さん
遮熱対策のなされていない高気密高断熱住宅はどうなりますかね?
太陽の輻射熱が床・壁に蓄熱されその熱が輻射熱となり室内の温度が上がりますね。
断熱性能が高いので熱が逃げなく低気密低断熱住宅より暑い家になると思います。
その熱を下げるのにエアコンを使用しますが、それには常時運転と間欠運転があります。
常時運転にすれば小さい(X)ワット数×長時間がかかります。
間欠運転にすれば大きいワット数×短時間がかかります。
最近では常時運転の方が電気代安くなるのではないかと言われてますね。


今度はSCダンパー(上下とも)オープンします。
太陽の輻射熱が床・壁に蓄熱されその熱が輻射熱となり室内の温度が上がりますね。(先程と同じです)
床・壁に蓄熱された熱がインナー部より排熱されます。
それが外気温と同じでも床・壁温度は幾分下がりますね。
これでは間欠運転の方がよいかもしれませんね。
小さい(Y)ワット数×短時間です。
床下ダンパーを閉じエアコン常時運転にします。
トップダンパーより排熱があるので先程の常時運転より効率的かもしれません。
小さい(X)ワット数×長時間−排熱となります。

1.小さい(X)ワット数×長時間
2.大きいワット数×短時間
3.小さい(Y)ワット数×短時間
4.小さい(X)ワット数×長時間−排熱

SCではこの4パターン出来ると思います。
また1.3.の小さなワット数はイコールでないので(X)(Y)をしました。
それと3.の常時運転というのもありますね。
これは室内側の温度が低くなり床・壁温度が下がるとインナー部に冷輻射とし冷気が抜けるので多少効率が下がるかもしれませんね。

遮熱対策のないエアコンによる熱対策ということで異論のある方もいらっしゃることと思います。
実際に住んでのいないデーターも持たない想像意見です。
また体感により使用状況も変わると思うので一概に決めれないと思います。
私はこのように考えますが如何でしょうか?

匿名希望 2000/09/05(火) 17:42:27
K1さん、解説ありがとうございます。(インナーについて質問した 匿名希望です)K1さんの仮説は少しゆっくり考えてみますが、細かい点でよく分らないのは、

< SCダンパー(上下とも)オープンした時、床・壁に蓄熱された熱がインナー部より排熱されます>

という仮説です。この排熱に寄与する熱の移動形式は輻射・対流・伝熱(でしたっけ?)のどれによるものでしょうか? 床・壁はインナーの構成要素と仮定しておられるのでしょうか? それならばその3つとも関与し得る可能性もありそうですが。多分、そのような解析は専門分野では教科書に書いてあるのではないかと想像します。また、K1さんの仮説についてのおおざっぱな印象としては、ご自身がコメントしておられるように

< 遮熱対策のないエアコンによる熱対策ということで異論のある方も…>

という点が第一です。とにかく「いったん入って来た熱を逃がすにはどうするか」よりも、現実に作る家については「(暑い時期には)まず熱を入れない」ように設計施工するわけですから、そのことを無視した解析はあまり意味がなくなるような気がします。もちろん、インナーとダンパーの機能の一つの説明にはなるでしょうし、住まい方の指針にもなる可能性は認めますが。ただ、「…暑かった」のトピックでKUWAさんが紹介されていましたが、ダンパーの開閉にあのように気を使うのは個人的には閉口しそうです。(それにしても、梅雨時と夏の高温高湿の時期には床下ダンパーは閉じる、というのが松井さんのガイドラインではなかったですか?)

fkin 2000/09/05(火) 18:09:39
匿名希望様

fkinです.無口様へのご質問ですが,補足します.先の私の理解は「インナーサーキットが効果を持つとするなら,考えられるメカニズム」で,私は確かめたわけではありません.検証は数値シミュレーションか実測によらなければなりません.

まず,壁部分が屋外側から,
外壁材
アウターサーキット
断熱材
インナーサーキット
内装材
の5層からなるとします.胴縁は簡単のため無視します.

この壁体が,外壁材表面の50度(例です)から,内装材室内表面の28度まで,外から内に向かって低下するような温度分布(壁の厚さ方向)を想像して下さい.変化は一様ではなく折れ線状になるはずです.折れ線の継ぎ目が外壁材とアウターサーキット,アウターサーキットと断熱材,断熱材とインナーサーキット,インナーサーキットと内装材それぞれの境界面に一致します.

さて,夏季に室内の温度を上昇させるのは日射でしょう.外気は気温が30度を超えても,おそらく外壁材表面温度はこれよりもかなり高くなっていると思いますから,外気は建物にとっては冷却にはたらくと思います.取り去られる単位面積単位時間あたりの熱量は 熱伝達係数×(外部空気と壁面の温度の差)となります.

日射によって熱せられた外壁材の内側(屋内側)にアウターサーキットがあり,ここを上昇する空気流との間で熱のやりとりが生じます.外壁材アウターサーキット側表面の温度も上昇しているはずですから,外側通気層内の空気の流れが外壁材の熱伝達(気体と固体間の熱の授受)による冷却を行うはずです.(冷却になるか加熱になるかは空気流の温度と固体表面の温度の相対関係によります.)

アウターサーキットの屋内側には断熱材があります.断熱材のアウターサーキット側での熱の授受は,アウターサーキット内の空気流との間の熱伝達と,相対する外壁材内側表面からの放射熱伝達(輻射熱)です.(胴縁からの熱伝導(固体中の熱の伝わり)は簡単のため無視しています.)

断熱材の温度分布は,アウターサーキット側が高く,インナーサーキット側が低くなっているはずです.断熱材の室内側はインナーサーキット,内壁材と続きます.内壁材を一つの境界として考えると,この境界を通過(流入)する熱量は,定常状態では内壁材の室内側の表面温度とインナーサーキット側の表面温度の差に内壁材の熱伝導率を掛けたもの(正確にはこれを厚みで割ったもの)になります.この流入熱量をエアコンで排熱すれば室温は一定に保たれます.

したがって,内壁材の室内側表面温度を室温とみなし一定とすれば,内壁材のインナーサーキット側の表面温度がどうなるかがポイントになります.先の書き込みで,内壁材のインナーサーキット側表面温度の測定を提案したのはこのような理由によります.

内壁材のインナーサーキット側表面での熱の授受は,インナーサーキット内の空気流との間の熱伝達,相対する断熱材のインナーサーキット側表面からの放射熱伝達(あと胴縁からの熱伝導)です.インナーサーキットの空気流は断熱材のインナーサーキット側表面温度,胴縁温度にも影響するでしょうから,その温度・流速(熱伝達係数は流速が大きくなると大きくなります)は重要です.

内壁材のインナーサーキット側表面での熱の授受を考えると,インナーサーキット内空気流の温度そのものが重要ではなく,インナーサーキットに面する断熱材および内壁材表面温度との差がインナーサーキットの排熱効果を決めることになります.したがって,インナーサーキット内の空気流の温度は,必ずしも室温より低くなければならないということはありません.もちろん低ければ低いほどいいわけですが.また,断熱材のインナーサーキット側表面温度が外気温度より高ければ,外気温のままでも排熱効果を持つことになります.

一つ押さえておかなければならないのは,外壁材の表面温度は日中は日射のため外気温よりかなり高くなるということです.外気との熱の授受は熱伝達によるため,外気温だけでは外壁面の温度は外気温より高くはなり得ません.日射にの遮蔽が高気密高断熱住宅で重要視されるのはこのためと考えられます.

インナーサーキットを閉めた場合(一般の高気密高断熱住宅)と開けた場合(SC),どちらがインナーサーキット内の空気の温度が低くなるかが,勝負の分かれ目だと思います.インナーサーキットを閉めた場合,空気の滞留が起こるとすれば,インナーサーキット内の空気の温度は上昇し,結果として内壁材のインナーサーキット側表面温度が上昇することになり,インナーサーキットを開いた場合に比べ冷房の熱負荷は大きくなることも考えられます.

以上,要するにインナーサーキット内の空気の温度が,開いた場合と閉じた場合でどう違い,それが内壁材のインナーサーキット側表面温度にどう影響するかだと思います.このようなインナーサーキット開閉の影響は,定量的解析を行って壁体の温度分布を計算してみないと,定性的議論からはわかりません.

以上の議論は,大学(確か3年生,建築ではありません)で習った「伝熱学」の基礎的知識による定性的議論で,「インナーサーキットが効果を持つとするなら,考えられるメカニズム」です.定量的検討による検証は専門家の方にお任せします.私自身は効果を持つとも,持たないとも,どちらの立場でもありません.それは壁体の温度分布と空気流の温度によるからです.ただ,開けた場合と閉じた場合の電気代の差が目安になると思います.pizza様,よろしければコメントをお願いします.

なお,匿名希望氏の後,インナー氏より「冷えた空気がなぜ上昇するのか」とのご質問ですが,インナーサーキットの屋根ダンパー付近の温度が外気温度より高ければこの部分の空気が浮力をもち,結果として壁体内の空気を吸引するということがあるかもしれません.松井氏は実験で空気の流れを確認しておられたと思います.余談ながらインナーサーキットの効果有りと判定され,流量が不足した場合屋根ダンパーの代わりに排気用換気扇をつければいいでしょう.

ついでながら,私は皆様に評判の悪い充填断熱による高気密高断熱住宅を建てたばかりです.SCのことは建ててから知りました.勝負は電気代と思っています.

匿名切望 2000/09/05(火) 18:35:34
もっと単純に考えていいんではないですか。
インナーサーキットと室内は通気もしているようですから、ダンパーを開けて冷房するのは、
窓を2つ3つ開けて冷房するのと同じようなものではないですか。
圧倒的にロスが大きい。

fkin 2000/09/05(火) 18:47:35
匿名切望様

窓を開けても壁体内の温度は下がりません.インナーを開けると下がるかも知れません.(逆もありえますが)
私は決して下がるとはいってません.上がるか下がるかはきちんと解析しないとわからないと申し上げているのです.

匿名希望 2000/09/05(火) 18:54:37
fkin 様: ありがとうございました。そのモデルでの議論はそんなものかなと思いますが、それには床下からの冷気の影響は考慮されているのでしょうか?(また後で読んでみますが) というのは、電気代が勝負という事であれば、床下の冷熱を有効に利用する仕掛けが重要な気がしたものですから。つまり、床下ダンパーを無くして、床下も計画換気の対象としてエアコンを使用すると、だいぶ節約運転ができるのかなあという、感覚的な推測です。(感覚的で申し訳ない。これ以上は、おっしゃるように、専門家の実験による検証を待つべきでしょうね)

たがみ〜 2000/09/05(火) 19:08:16
考えれば考えるほど、ケースバイケースというかどちらともいえないと
いうか
唸ってしまい、参加してしまいました。私は最初松井さんの本を読んでそうか〜
と感心してから(一部は納得出来ませんでしたが)、他の本やWebやここでの
話しを聞いているうちにやはり要素を最大限に盛り込んだシミュレーションを走らせて
全部のケースの平均を取ってインナーサーキットの点数としないと公平でない様な
気がしてきました。

窓を開けても壁内温度は下がらないという話しが以前もありましたが内壁は断熱材
ではない訳ですから部屋の温度が下がれば部屋に向かって放熱する気も
します。
防湿シートが無いので高断熱高気密でも木の呼吸を味わえるのが外断熱の良さの
一つと思っているのですが、それが故に壁の湿気も部屋に向かって放出する訳です
よね。しかも部屋とインナーの気密は低い…。

先ほどの「冷やされた空気は上がらない」も「確かに!」とうなずいてしまったの
ですが、上から出て行く空気が多ければ負厚になるのでそこに引っ張られる気も
しますし(正確にはひっぱる力は存在しないのでそこに膨張していく)しかし開口部
の面積がある程度大きければ冷やされた空気は重さで外に出て行ってしまい、
新しく入ってきた暖かい空気だけが引き上げられる気もします。う〜ん…

fkin 2000/09/05(火) 19:11:37
匿名切望様

先に申し上げたのは壁体のモデルですが,床下を経て壁体内から屋根へ抜ける空気についてもどのような温度で入って来て出ていくのかシミュレートする必要があると思います.流入温度を下げた際の効果が大きければ積極的に下げる工夫をし,下げても意味がないなら何もしないでよいと思います.

fkin 2000/09/05(火) 19:29:32
たがみー様

先の私の議論は,冷房しており外気温が室温より高いという前提です.おっしゃるように窓を開けて部屋の温度が下がるようなら外気温の方が低いわけですから,そのような場合は窓を開けて涼風を通せば快適だと思います.内壁材は石膏ボードが頭にありました.拙宅がそうなもんですから.

たがみ〜 2000/09/05(火) 19:45:18
補足です。「冷熱」という言葉を何度か目にしますが、物理的には「冷熱」
というものは存在しなくて熱エネルギーが少なくて、そこに熱が伝導して行ける
状態のことですよね。(本質が大事で枝葉の言葉なんてどうでもいいじゃないかという話もありますが(笑))

というのは、データが無い状態での理論というのは言葉の意味によってイメージが
変わってきてしまうと思ったからです。基礎断熱が十分に効いているとすると、
床下の冷熱というのは、つまり温まっていない基礎の熱容量のことですよね。
冷熱とか冷気というと何か冷たい物体が冷やしてくれそうなイメージを持ちますが
実際には熱がそこに逃げ込むという現象なので、冷やされる為には躯体の熱が基礎に
向かって伝播しなければいけないと思うのですがどうでしょう?
(すいません結局は素人なので間違ってたら指摘してください)
基本的に暑い気体は下には行きませんから対流を期待するのも難しいですし、それこそ
躯体の熱をファンで床下に送らない限り難しいのでは…と思いました。
ビーカーに入れた水を上から温めても、下まで温まる為には熱伝導しかありませんし、
例えビーカーにストローを差してそこを加熱することで水が上に上がっていく様にしても、
下の水が温まることにはならないと思うのですが…。

そして、もしこれが十分に行われたとしても、基礎が十分温まり切ったらそこで終り
ですよね。(断熱を下げればそうではないと思います)…ということはやはり
高断熱でない方が…(笑) <すいませんもう高い観点から見えてないです(^^;;

fkin 2000/09/05(火) 19:59:02
たがみー様

ある会社に冷熱事業部というような部門があったので,つい使ってしましいました.仰るような意味です.

たがみ〜 2000/09/05(火) 20:06:42
fkin様
ご丁寧にお返事ありがとうございます。
書くと体力を使うので(笑)もう何がなんだか分からなくなってきましたが、
とりあえず外気の方が暑かったとしても、インナーの空気が屋根ダンパーから排出される
為にはインナーの温度が外気より高い必要がありますよね。そうでなければ自然とは
出て行かないので。すると、インナーの中の空気君にしてみれば、何も温度差が少ない
暑い外にがんばって出て行くよりも、冷房が効いてよく冷えた室内に向かって
放熱した方が楽なんじゃないかな???なんて思ってしまいまして。
石膏ボードの断熱性能は良く知らないんですが、低気密ということも手伝って
上に出て行く分より部屋を暖める方向に行きそうな気が…
(書くほどにドツボにはまっている気がします。みなさんごめんなさい┏O┓)
そこで

fkin 2000/09/05(火) 21:24:26
たがみー様

熱の流れは,おっしゃるようにインナーから室内だと思います.理由はインナーの方が室内より温度が高いからです.

ただ,インナーを開けた場合,閉じている場合に比べてインナー内の空気温度が下がるようだと,インナーの排熱効果,これは室内から熱を直接奪うという意味ではなく,外壁から伝わってくる熱のいくらかを壁体内の空気流で外へ運び出し,内壁材を経て室内に入ってくる熱量が減るということがあるのではないか,ということです.

先に長々と書いたのは,外壁から室内への熱の流れをはっきりさせたかったからです.

たがみ〜 2000/09/05(火) 21:47:24
fkin様
何度もご丁寧にありがとうございます。決してfkin様に反論している訳では
なく、自分の中の疑問を書かせて頂いてます。

それはつまり、外壁で直射日光が遮られ、アウターサーキットで排熱され、
ポリスチレン断熱材で断熱されても、やはり日光の熱というのはすごいもので
断熱材の内側にある空気を、暑い外気以上に温めてしまう。という感じでしょうか?

…しかしこれを極端に考えると、どんなに断熱しても外気以上に温まってしまい、
それを外気に対して放熱させた方がいい、という一つの答えが導けそうでして、
すると最終的には大きなタープで空間に巨大な日除けを作り、その屋根と十分に距離を
離したところに無断熱の部屋をぽこっと作るというのが夏における理想の家という
ことになる様な気がします。もし断熱材を入れたら、その中が暖まらない様にする
為にまたその断熱材の中に外気を入れなくてはいけないからです。

…う〜ん、これに関しては匿名切望さんはどう思われますか?

あと、スレッドが長くなりすぎたので「インナーの効果はどれぐらい?」
などのスレッドに移した方がよろしい気もしてきました。>管理人様

無口 2000/09/05(火) 22:20:27
匿名希望さん、インナーさん、ご質問頂きましたが、その後たくさんの方が書き込んでおられるので、もう用済みでしょうか?

まず「ダンパーを開けないほうが、室内の冷房に対して効率が良いのではないか、わざわざ熱い空気を(室内空間と同じという)インナーに導入するのがわからない」 ということですが、私も前はそのように考えていたのですが、その後SCの家に住んでおられる方の書き込み情報やつい最近では松井さんからご提供して頂いた9月2日の体感ハウスのデータを見ると、明らかにダンパーを開けていたほうが、インナーの温度が下がるようなのでこのような書き込みをしました。(松井さんのデータでは、外気温39℃の時、二階部のインナー温度32.2℃でなんと6.8℃も下がっている)
しかしここで、「(室内空間と同じ)インナーに・・」といわれていますが、私は、流動空気に対しては、室内空間とインナー空間とは内壁により、明らかに隔離れていることが必要ではないかと思っています。
そしてこの内壁の形成により、室内は独立して(ダンパーを開けていても)第三種換気が出来るぐらいの気密は保たれているということです。

インナーさんのご意見の、「外気を取り入れているのになんでインナーが外気より下がるの?冷えた空気がなぜ上に上昇するのか?」ですが
私の苦しい推定ですが、床下ダンパー付近にある熱い外気と軒ダンパー出口付近の外気との間に空気の比重差(温度が高いほど比重は小さい)ができると、煙突効果(煙突の高さと空気の比重差に比例)により、インナー(煙突)に上昇気流が発生する。気流が発生すると、流れているところは静止しているところより圧力が低いので、床下の静止している空気が上昇気流に引き寄せられていく(あるいはここで上昇気流が床下空気により冷やされると見たほうが良いのかは不明?)。
従ってインナー内の空気は外気温度より冷たい空気が流れる。 というものなのですが、如何なものでしょうか? どなたか添削していただけたら幸です。

私もこれからSCの家を建てるために勉強中で、あまり自信がないのでこういう書き込みをして確認を取らせてもらっています。

fkin 2000/09/05(火) 23:18:00
たがみー様

fkinです.ご質問ありがとうございます.「日射があるかぎりどんなに断熱しても外気以上に温まってしまう」 時間が十分経過すればそのとおりかと思います.

簡単のために10cm角の鉄の立方体があり,温度が25度だったとします.これを雰囲気温度30度の中に置くと,その立方体の温度は時間が十分経過すると30度になります.

いっぽう,この立方体を厚さ1cmの断熱材でくるみます.温度は25度とします.そして30度の雰囲気にいれると,十分時間が経つとやはり断熱材を含めて30度均一になります.ただし,そこに到達するまでに時間は長くかかります.

このように,断熱材の有無は平衡状態の温度には影響しません.平衡状態に達するまでの時間には影響しますが.

この鉄の立方体に,陽があたるとします.立方体の初期温度25度,雰囲気温度30度は同じです.放射熱伝達の式は相手面の絶対温度の4乗から受熱面の絶対温度の4乗を引いたものに定数を掛けるような形です.

とにかくなにがしかの熱が,放射熱伝達と対流熱伝達で立方体に流入します.後者は表面の温度が30度になったところで+ー0となります.しかし,放射熱伝達の場合,相手が太陽ですから相手面の絶対温度の4乗の方が受熱面の絶対温度の4乗より大きいですからまだ熱の流入が続きます.結局どうなるかというと,放射熱伝達による受熱量と,対流熱伝達による放熱量が等しくなる温度で平衡状態に達します.この温度は雰囲気温度30度より高くなります.これは断熱材でくるんでも同じです.鉄を空気に置き換えても同じです.

したがって,時間が十分経てばという条件下では,「日射があるかぎりどんなに断熱しても外気以上に温まってしまう」ことになります.ただし,断熱材によって単位時間当たりの流入熱量を押さえ(断熱材表面から内側は熱伝導です),熱容量(比熱×質量)によってともに温度の上昇を遅らせることができます.午後になってもそれほど熱くならず,夕方になって外が涼しくなれば窓を開けて冷やすというようなことができます.そういう意味では断熱材の効果はあります.

「高気密高断熱の家の屋内温度が外気温度より低いのは常識」という議論が最近ありましたが,変化の途中であれば正しく,十分時間が経った後は誤りということになります.

ここにエアコンがあると断熱材が主役になります.入ってくる熱量と同じだけ排熱すれば室内の温度を一定に保てます.電気代を安くしようと思ったらとにかく高断熱高気密にして入ってくる熱を少なくすることが方法のひとつとして考えられます.床下ダンパーを閉じ入ってくる熱量をできるだけ少なくした方がよいというご意見はこの考え方によるものだと思います.

それに対し,インナーは外壁から伝わってくる熱量のうちいくらかを空気流で排出し,結果として室内に入ってくる熱量を少なくしようというコンセプトだと思います.流入熱量を少なくするという目的は断熱材と同じです.

さて,インナーが目論見どおり機能するか? どちらが効果的か? 検証が必要だと思います.
ありがとうございます。そうしてみたいと思います。

管理者 2000/09/05(火) 23:50:00
家について(2)に続きます。


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