これが誤解なのですが、この文章が訂正されずに出版されているという事は、ここに書かれている3人の著者も誤解しているという事です。この本には、著者である江本氏が、通気工法の生みの親との事が自慢げに書かれています。 このレンガの2重壁が通気を目的としたものでない事は、欧米の建築関係の図書であれば必ず載っています。 ちなみに私の捏造ではありませんので、以下の書物に出ています。 Constructeur Batiment Technologie 出版社Foucher Construction des Batiments Gros OEuvre 出版社Delagrave Bricks and Brickwork この本は、 れんがと建築という題で彰国社から出版されています。 Les defauts de la Construction 出版社Professional Publishing The Professional Handbook of Building Construction 出版社John Willy & Son これ以外の洋書にも出ていますが長くなるので、少なくともフランス、ベルギー、イギリス、アメリカの本には二重壁は通気が目的でない事が明らかです。 さてでは、なぜ通気を目的とした結露対策が意味がないかという事ですが、ここで誤解のないように説明しますが、日本では結露対策として、通気工法か、透湿性のある材料を外装材に使うという選択肢なのですが、欧米では、透湿性のある材料を外装材に使うと言う考えが一般的なのです。 日本では、パーマストーンという人工石の会社の主張としてしか聞いた事がありませんが、近年わが国でも輸入されている西欧の漆喰塗り材等がそうです。防水材料にしても外壁に使用する場合、水蒸気の透湿を止めるような物は使いません。
さて通気層工法がなぜ結露対策として間違った方法か、という事は、水蒸気の断熱材への浸入を許してはならないという、基本的な結露防止対策に反するからです。 これはBuilding Science for cold ClimateやASHRAE Handbookに書かれています。